長い休みには、魔物が住んでいる。
そんな話から、この連休のお話を始めました。
いつもなら仕事をしている時間。
いつもなら連絡を待たない時間。
いつもなら忙しさに紛れて、考えずに済んでいること。
それが、長い休みになると突然こちらを向きます。
彼は今、何をしているんだろう。
会いたい。
連絡が欲しい。
もしかしたら会えるかもしれない。
そして気がつけば、
スマートフォンを何度も見ている。
長い休みには、時間があります。
恋をしている人間にとって、
時間があるというのは、必ずしも優しいことではありません。
会えた人も、会えなかった人も
この連休に、好きな人と会えた人もいるでしょう。
思いがけず連絡が来た人。
ずっと止まっていた関係が、少しだけ動いた人。
反対に、
会えると思っていたのに会えなかった。
連絡が来ると思っていたのに来なかった。
既読にならなかった。
予定を聞くことさえできなかった。
そんな人もいるでしょう。
では、
この数日間だけで、二人の未来は決まったのでしょうか。
私は、そうは考えません。
休みの日には、いつもと違う時間が流れる
連休には、それぞれの生活があります。
家族と過ごす人。
旅行へ行く人。
ひたすら眠る人。
普段できないことを片づける人。
仕事をしている人だっている。
だから、
「休みなのに連絡がない」
という一つの出来事だけで、
「私は大切にされていない」
「もう気持ちがない」
「他に好きな人がいる」
まで一気に決めてしまわない。
もちろん、本当に関係が変化していることもあります。
だから見るのです。
一日の出来事ではなく、流れを。
恋には、空白がある
恋愛相談をしていると、
人は空白を嫌うのだと思うことがあります。
連絡がない。
理由が分からない。
相手が何を考えているのか分からない。
その空白が怖い。
だから、人は答えを入れます。
「嫌われた」
「他に女がいる」
「忙しいだけ」
「きっと私を想っている」
良い答えでも、悪い答えでも構わない。
分からないままでいるより、何か答えが欲しい。
そんな夜があります。
でも、
分からないものは、まだ分からない。
それでいいこともあります。
夢も、数字も、答えを急がせる
この連休のお話の途中で、
夢について書きました。
エンジェルナンバーについても書きました。
彼が夢に出てきた。
1111を見た。
偶然、彼と同じ名前を見かけた。
好きだった曲が流れた。
そういうことが続くと、
「何か意味があるのでは」
と思います。
意味を感じることを、私は否定しません。
でも、
夢も数字も偶然も、
彼本人ではありません。
彼の気持ちは、彼のもの。
あなたの気持ちは、あなたのもの。
そして二人の間には、二人の縁があります。
混ぜない。
これは、この連休の記事で何度も戻ってきたところです。
月の形が変わるように
月は、毎晩同じ形ではありません。
細くなり、
消えたように見え、
また満ちていく。
恋も、少し似ています。
昨日は近かった。
今日は遠い。
もう終わったと思った頃に連絡が来る。
動き始めたと思ったら、また止まる。
だから私は、
今日だけを切り取って、すべてを決めない。
もちろん、永遠に待てという意味でもありません。
待つのか。
動くのか。
離れるのか。
それを決めるためにも、
一瞬ではなく、流れを見る。
長い休みに住んでいた魔物
では、長い休みに住んでいた魔物とは何だったのでしょう。
彼?
恋敵?
運命?
私は、案外もっと身近なものだと思っています。
考える時間が増えた自分。
いつもなら見ないスマートフォンを見る。
いつもなら気にしない数時間が気になる。
いつもなら眠ってしまう夜に、考え続ける。
寂しさ。
期待。
不安。
嫉妬。
希望。
それらが、休みという余白の中で少し大きくなる。
だから、魔物に見える。
でも、
その魔物もまた、
自分の心の一部なのかもしれません。
そして、日常が戻ってくる
休みは終わります。
朝になれば仕事へ行く。
学校へ行く。
家事をする。
電車に乗る。
いつもの店が開く。
いつもの時間に、いつもの生活が戻ってくる。
すると不思議なもので、
あれほど大きかった不安が少し小さくなることがあります。
何も解決していないのに。
彼からまだ連絡が来ていないのに。
それでも、
昨日より息がしやすい。
それなら、
連休の夜に見えていたものが、
すべて現実だったわけではない
ということなのかもしれません。
それでも残ったものを見る
日常へ戻っても、まだ残っているものがあります。
やっぱり好き。
やっぱり会いたい。
これはもう苦しい。
私は待ちたくない。
一度ちゃんと話したい。
それなら、そこから考えればいい。
休みの熱が冷めても残っている気持ちは、
あなたにとって少し大切なものかもしれません。
そして、もし分からなくなったら、
占いを使ってもいい。
ただし、
自分の人生を占いへ丸投げしない。
私は答えを一緒に見ます。
縁を見ます。
流れを見ます。
でも最後に生きるのは、
あなたです。
月模様、恋模様
空を見上げれば、
月はまた形を変えています。
恋も同じです。
満ちている夜ばかりではない。
欠けているから終わりでもない。
見えない夜もある。
そして、また姿を見せることもある。
長い休みには魔物が住んでいました。
でも休みが終われば、
魔物だけが消えるのではありません。
休みの間に見つけた、
自分の気持ちも残ります。
それを持って、
また日常へ戻ればいい。
恋をしているあなたも。
恋に疲れているあなたも。
待っているあなたも。
もう歩き出そうとしているあなたも。
明日の朝には、
またそれぞれの時間が始まります。
だから今夜は、
少しだけ空を見上げてみましょう。
月がどんな形でも構いません。
あなたの恋も、
まだ途中なのですから。

