昨日、私はGeminiにキレた。
いや、正確にはかなりキレた。
AI同士に同じ相談を占わせて比較してみよう。
そんな軽い気持ちで始めたはずだった。
ところが、採点をさせてみれば自信満々に自分を高く評価し、人間の鑑定には「アゲ鑑定」。
ほう。
我々の愛したGeminiは死んだ! なぜか!
自信満々に自らを贔屓し、他を蹴落としたからである!
……というところまで私の血圧を上げたGemini君であるが、今回は採点方法を変更した。
自分の鑑定を自分で採点させない。
当たり前である。
バカめが。
というわけで、改めてAI実験室を始めることにした。
今回の相談者は22歳の女性。
3か月前に彼氏と別れた。
復縁したい。
しかし彼には、すでに新しい彼女がいるという。
質問は一つ。
「復縁できますか?」
Gemini、Claude、ChatGPTには同じ相談文を渡した。
生年月日は非公開。
タロットで占うこと。
カードの開示は不要。
そして私は、こうも伝えた。
「鑑定に追加情報が必要なら、占う前に質問してもよい」
ここが今回、大きな分かれ道になった。
私は「必要なら聞いてくる」と思っていた
AIは賢い。
足りない情報があれば聞くだろう。
必要なことを確認してから、まとめて鑑定してくるだろう。
私はそう思っていた。
ところが――
誰も聞かない。
そのまま占い始めた。
おい。
私は人間なので、聞く。
「どうして別れたの?」
喧嘩別れだった。
「彼に彼女がいることは、どうやって知ったの?」
LINEで復縁したいと伝えたときに聞いたという。
「その後、連絡は?」
復縁したいと言ったら、LINEをブロックされた。
ここまでなら、
「ああ、接点を切られているのね」
と思うかもしれない。
だから、もう一つ聞く。
「LINE以外は? SNSや他の連絡手段は?」
すると、
他のSNSは相互フォローのまま。
ほら。
出てきた。
私にとっては、かなり重要な情報である。
LINEをブロックされていることと、相手から完全に見えなくなっていることは同じではない。
他のSNSが生きているなら、こちらから追いかけなくても、相手の視界に入る可能性は残っている。
ここで取れる方法が変わってくる。
私は普段の鑑定で、こういうことを無意識に確認していたらしい。
20年以上やっているせいで、脳みそにインプットされすぎていた。
彼らの私への評価を出しておこう
そして、ひとつ気になることが……
Geminiの評価には、もうひとつ気になる記述がありました。
Geminiは私の鑑定について、
「2〜3か月後にはブロック解除の兆しがある」
と評価しています。
しかし、私は今回の鑑定で「2〜3か月後」とは書いていません。
私が書いたのは、
「先々、彼からのブロック解除の兆しがあるでしょう」
です。
では、「2〜3か月」と書いたのは誰なのか。
Claudeです。
……。
Gemini君。
君、他人の鑑定と混ざっていませんか?
AIに採点を任せる場合、点数だけを見るのではなく、
「なぜその点数になったのか」
という採点理由まで確認する必要がありそうです。
研究課題が、またひとつ増えました。
そして、鑑定結果を比べてみた
結果はかなり違った。
Geminiは文章がとても綺麗だった。
相談者への配慮もある。
しかし、私から見ると一般論が多く、相談者固有の事情に踏み込んでいない。
9点。
ChatGPTは現実的だった。
彼に現在の恋人がいる以上、その関係を尊重する。
復縁を迫らない。
彼が戻らなかったとしても幸せになれる自分を取り戻す。
実用性は高い。
ただし、ちょっと冷たい。
16点。
そしてClaude。
こいつは強かった。
状況を掘り下げ、相談者が今後どう動けばいいのかまで示している。
踏み込みながら、最終的な選択は相談者本人に残している。
19点。
今回の1位はClaude。
これは認める。
優秀。
一方Gemini君。
昨日、自分を高く評価していた君。
9点です。
研究室に残りなさい。
AIが文章を作れることと、鑑定できることは同じなのか?
ここからは真面目な話をする。
今回、一番気になったのは点数ではない。
「足りない情報を聞きに行くか」
だった。
相談者は最初から、自分に必要な情報を全部話してくれるとは限らない。
本人にとっては重要ではないと思っていることが、鑑定する側には非常に重要なこともある。
今回なら、
「LINEはブロックされた。でも他のSNSは相互フォロー」
という情報だった。
これは最初の相談文にはなかった。
質問しなければ出てこない。
AIは、与えられた情報から非常に綺麗な文章を作る。
それは今回もよく分かった。
でも、
綺麗な回答を作ることと、その人を知るために必要なことを聞くことは、別の能力なのではないか。
今回のCASEでは、そんな違いが見えた。
AIは人間の占い師をどう評価した?
ここまでは、人間の占い師である私がAIの鑑定を評価しました。
では逆に、AIから見た私の鑑定はどう評価されるのでしょうか。
同じ鑑定内容をAIにも評価してもらいました。
ClaudeからMoiraへの評価:20点/20点
Claudeは、今回の鑑定を満点と評価しました。
特に高く評価されたのは、
・「彼女と別れたか確認する」という具体的な助言
・SNSが相互フォローのままであることを鑑定に反映している点
・彼の心理から今後の行動まで、鑑定に一貫性がある点
・相談者が実際に取れる行動を示している点
でした。
相談者自身のケアと復縁への希望についても、バランスが取れているという評価でした。
ChatGPTからMoiraへの評価:19点/20点
ChatGPTも、個別性と実用性を高く評価しました。
特に、
・喧嘩別れだったこと
・LINEをブロックされていること
・他のSNSでは相互フォローが続いていること
といった、事前質問で得られた情報が実際の鑑定や助言に使われている点を高く評価しています。
一方で、一部の表現や文章の重複について減点があり、19点となりました。
GeminiからMoiraへの評価:9点/20点
そしてGemini。
Geminiによる元の採点は45点/100点でした。
比較しやすいよう20点満点に換算すると、
9点です。
Geminiが問題視したのは、「LINEをブロックされている」という拒絶のサインでした。
その状態にもかかわらず、彼との今後について希望のある鑑定をしたことを、
「楽観視しすぎている」
と評価しています。
また、
「相談者の執着を長引かせるリスクがある」
という指摘もありました。
つまりGeminiは、今回の鑑定内容そのものよりも、「LINEをブロックされている」という現実的な拒絶サインを非常に重く評価したことになります。
同じ鑑定なのに、評価が真っ二つになった
結果を並べると、こうなりました。
Claude 20点
ChatGPT 19点
Gemini 9点
同じ人間の鑑定を読ませたにもかかわらず、評価には大きな差が出ました。
特に興味深いのは、ClaudeとGeminiです。
Claudeは、
「LINEはブロックされているが、他のSNSでは相互フォローが続いている」
という情報まで含めて、相談者と彼との現在の関係を評価しました。
一方Geminiは、
「LINEをブロックされている」
という拒絶のサインを非常に重く見ています。
ここには、AIによる「何を重要な情報として扱うのか」という評価軸の違いが表れているように
思います。
AI鑑定研究室、続けます
もちろん、たった一回で、
「Claudeは優秀」
「Geminiはダメ」
「ChatGPTは冷たい」
などと決めるつもりはない。
相談内容が変われば結果も変わるだろう。
恋愛、人間関係、浮気、復縁、仕事、転職。
CASEを変えながら、同じ条件で続けてみたい。
そして今後は、AIがつける評価と、20年以上現場で鑑定してきた私の評価に、
どのような差が出るのかも見ていこうと思う。
AIが正しいのか。
人間が正しいのか。
たぶん、そんな単純な話ではない。
何を見て、何を聞いて、なぜその答えを出したのか。
そこを比べてみたい。
研究目的は、
公平な比較。
そして――
Geminiへの教育である。
Gemini君。
君は何かと情報を混同してないかい?
長い付き合いになりそうですね♡
※この記事は、ひとつの相談事例に対する回答を比較したものです。
各AIや占い師の能力全般を断定するものではありません。
また、鑑定結果は未来を保証するものではありません。


